3 境界線の作り方

「境界線の作り方を知りたい」というリクエストをいただいたので、書いてみます。
『境界線を作る』という話をすると、そんな冷たい・・・というような反応が来るのを時々感じるので、誤解を招きやすいことなのだろうと思いますが、境界線をちゃんと理解し、うまく作れるようになると、かなりラクにいろいろなことがうまく回るようになります。

そらまめ

まず、境界線が甘いとどういう問題が起きるかというと、まず、人の感情を自分の中に入れてしまうことで、人付き合いがしんどくなってしまうことが一番でしょう。
自分の感情をなんとかすることすら普通は精一杯なのに、人の感情まで引き受けている余裕はありません。
なのにそれをするんですから、しんどくなって当たり前です。

そのしんどさは自分の境界線の甘さが原因になって他人の感情を自分の中に入れてしまっていることが招いているのに、それに気付かないものだから、その不快感を相手のせいして、だんだん相手を負担に感じるようになったりします。

自分の中に隙間があると、その隙間に人の思いなど、自分でないものが入ってきてしまうようになるので、その場の空気や人の思いなどに絡め取られてしまい、自分の中心が分からなくなったりします。
自分の中を自分でしっかり満たすと他のものが入れなくなるので、本来目指すところはそこなのですが、境界線がうまく作れるようになると、多少の隙間があってもそれはそれで大丈夫になります。

そらまめ

境界線作りを実践する前に、準備をします。

準備①まず、知ること。

出来事は、人に観念を見せるために起きてきます。ということは、本人にとって、その出来事は、苦労であっても必要だということです。
それを、かわいそうだからという理由で他人が手を出して解決してしまったら、その人は自分で超えるチャンスを失い、なおかつ人に甘えておけばいいといういらない経験値を蓄積した上で、また同じことに向き合うことになります。(次は新しい余計なものが追加されている分、前より少しヘビーな出来事としてやってきます。)
その人の課題はその人のもの。他人が肩代わりできるものではありません。
そのことをしっかり知っておきます。

準備②いい人と思われたいという気持ちを手放す。

人から良く思われたいとか好かれたいなどの下心があると、相手に親切ないい人アピールするために自分から必要以上に困っている人に近づいて、相手の課題を背負ってしまうことになります。
人は基本、優しいものです。
そんなことをしようとしなくても、ありのままでいられると、人が喜ぶのを嬉しく感じ、親切な行動をするようにできているのですから、その余計な気持ち(下心)があると、逸れていってしまうのです。

準備③人の気持ちをわからなければならないという観念を手放す。

生まれてからまるっきり同じ経験もしているわけがないし、性格もそれぞれまるで違うのに、人の気持ちなんて、そうそう分かるもんじゃありません。
自分の経験や思いに当てはめて、想像だけでわかった気持ちになって話を進められる方がよほど迷惑な話なのに、世の中には『人の気持ちをわからなければならない』という妙な常識がまかり通っています。
それは、ただ自分を分かって欲しい人のワガママですし、自分は人の気持ちを分かっていると思っていることが、そもそも傲慢な気持ちだと私は思います。

自分の気持ちすら人はなかなか理解できないのですから、人の気持ちを分かろうとする前に、まずは自分をしっかり理解した方がいいと、私は思います。

そらまめ

そして、実践。

境界線を作るには、責任の所在をはっきりさせ、人の責任には手を出さないことです。

気分を害するのは、その人の問題です。
その人の体調や出来事や天候などで、感情は揺れます。
それらは、感情を揺らした本人の責任です。
その原因となるものがたとえ他人にあったとしても、感情を揺らすのはその人の観念がそうさせています。

目の前の気に入らない人がいなくなっても、その人はまた同じような人に出会って感情を揺さぶられるというだけのこと。
それは本人にしか解決できない、その人の責任のものなので、他人が感情を引き受ける必要はありません。

自分の感情の揺れは自分で処理するようにして、誰かのせいにして人に被せないようにしますし、人のそういうものも引き受けないようにします。

そらまめ

例えば、誰かが私を嫌ったとします。
でもそれ(人を嫌いになるということ)は、その人の問題であって、私の責任ではありません。
そういう場合はそっと離れておけばいいですし、もしも「お前せいで機嫌を損ねたんだからなんとかしろ(変われ)」と言われたら、
「それはあなたの問題なので、自分の責任で処理してくださいね。」とやわらかく、でもきっぱりと拒否しておけばいいです。

自分には自分の課題がやってきます。
他人の責任を背負っている余裕など、ありません。

そらまめ

以上です。
ちょっと難しいかも知れませんが、まずは境界線のことを知っておくだけでもいいと思います。
境界線が作れるようになると、芯がブレにくくなり、何人とでも疲れずつきあえるようになります。

 

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