1 ぐるぐる

30代半ばのこと、仲良くしていた友人がいました。
彼女は世間的な地位もあり、とても常識的で、それに基づいてハッキリと物事は言うのですが、傷つきやすい繊細な人でした。

私が言いたいことを言ったりしたいことをしたりと、自分らしくいようとすると、そこに『世間の常識』を持ち出して、「それはおかしい」とか「こういうときはこうするものだ」とかアドバイスをしました。
もちろん、彼女としては『間違いを正してあげなければ』という好意からのことです。
当時あまり自分に自信のなかった私は、なるほどそういうものなのかと、その人の意見をけっこう採用していました。

ある日、何かをしようとしたとき、彼女に言われました。
「そんなことをすると、私、傷ついちゃうな。」
私の行動が、なぜ彼女を傷つけるのかよく理解できなかったのですが、人を傷つけるのならやめておこうかと、それをやめてしまいました。

そして、こう思ったのです。
『弱い人っていいな。傷つくって言えば、思い通りにできるんだから・・・』

そらまめ

そのとき、ハッとしました。
そう言えば、私は折に触れて『弱い人っていいな』と思っていたことに。
私はそう思い続けることで、弱い人と同じ場所に留まり続けていたんだと。

結局のところ、私は人に嫌われたくなかったのでした。
嫌われたくなくて、自分の考えを捨てて人に合わせ続けていたんだなぁと。
それで、自分のことが分からなくなり、自信がなくなって、人の意見を採用するというぐるぐるを繰り返していたんだなぁ。
これじゃ、自分の人生を歩けるわけがない。

相手の正解が、私にとっては必ずしも正解とは限らない。
例え人に嫌われたとしても、自分を信じて行動して、やったことの責任を負っていこう。
と、決心させられた出来事でした。

 

ライン

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