そう言えば、『整体占い さる山さる子』では、整体と算命学を組み合わせていますよね。体と占いって関係ないような気がするんですけど・・・
実はそんなことないのよ。体も陰陽五行に当てはめて考えられるんだから。
へぇ~、そうなんですか!?
例えば、木の性質は臓器で言えば肝臓で、感情で言えば怒りが割り当てられているの。身体を触ったときに、肝臓の部分が固くなっていると、最近怒ったんじゃないかなとか、怒りを溜め込んでいるんじゃないかなと、分かったりするのよ。
ところで、こざる君は、経絡(けいらく)って聞いた事ある?
いえ。あ、でも・・聞いた事ある様な、ない様な・・・よく分からないです。
古代中国の医学思想では、人間の生命活動の源となるエネルギーを「気(き)」と言って、リンパ液や血液等の流れを「血(けつ)」というの。そして、それらの通り路を「経絡」と言うのよ。
血の通り道って血管っていうんじゃないのかな?って思ったけど、「血(ち)」と「血(けつ)」というのは別物なんですね。
そうよ。血(けつ)は、血(ち)でもあるけど、それだけでは無くて、もっと広い範囲のものを表しているの。そして、経絡の合流点や分岐点等、経絡上にある重要な部分を経穴(けいけつ)と呼ぶのだけど、これは、日本では、主に「ツボ」として知られているのよ。
ツボというのは、よく聞きますね。高速道路を経脈とすれば、ジャンクションのようなところが、ツボなんですね。
そうね。その例で言えば、サービスエリアやパーキングエリアなんかもツボと言えるわ。そのジャンクションや、サービスエリアで事故などが起きると、道が渋滞して、流れが滞るわよね。
それと同じで、経絡上に異常が起きると、身体のあらゆる箇所にも、影響を及ぼすことになるの。
なるほど。ですが、身体のどんな所に、影響が出るのですか?
古代中医学では、人間の臓器には「気が宿っている」と言う発想があった為、「気(き)」や「血(けつ)」のバランスが崩れると、その影響は内臓に現れ、悪くすれば病や、様々な形での心身の不調に至る、と考えられていたのよ。
何事も、バランスが大事なんですね。
そう言う事。そこで、病や心身の不調を改善したり、そうならない様に未然に防いだりする為に、ツボや経絡を刺激する事によって、「気(き)」や「血(けつ)」のバランスを整える技術が生まれたんだけど、さる山さる子の整体でも、その技術を一部で取り入れているのよ。
そうなんですね。凄いなぁ~。今日は経絡について、よく分かりました。さる子先生、ありがとうございました。