お店がない?

さる山がある店舗ビルが、2ヶ月のもの間、外壁補修の工事をしていたことを
以前にもお伝えしましたが、その間、黒いシートでビル全体が包まれていました。
 

その黒シートが外れて、白い外壁が姿を表したのですが、
先日来店したお客様のKさんが、「え!?」ということを、話してくれました。
 

Kさん 「ここに来る時に、『あれ?お店はどこいった?』って、
     一瞬ビルが分からなかったんですよ。」
 

さとう 「え!?そうなんですか?」
 

Kさん 「ずっと、ビルが黒く覆われていたじゃないですか。
     たぶん、あれを目印にしていたんだと思います。(笑)」
 

さとう 「なるほどぉ~。そういうこともあるんですね。」
 

というやりとりがありました。
Kさんは、この2ヶ月間、つめてさる山に通って下さってたので、
黒いビルが頭に定着していたのでしょう。
 

そして私にも異変がありました。
ビックリしたことに、黒いシートが外されたときに、寂しさを感じたんです。
「え?なんで私、寂しい気持ちになってんの???」
 

このことを常連のNさんに話したら、
 

Nさん 「お話を聞いていて思ったんですが、ビル全体が何かに包まれ、
    何か安心するというか、自分も包まれているような感覚になっていたんじゃないですかね。
    人は、何かに包まれていたり狭い空間を好んだりするところもあるから。」
 

さとう 「あれですか、胎児のときの記憶があって、安心感を覚えるっていう。」
 

Nさん 「そうそう、それです。」
 

さとう 「閉所恐怖症なのに、何かに包まれたいっていう、この矛盾。(笑)」
 

シートが外れて、「やったー!スッキリしたー!」という感覚より、寂しさの方が勝っていたのには、本当にビックリした出来事なのでありました。