ユル~い人気作家
ある知人の作家さんの話なのですが、以前から作家活動はしていたものの、数年前にネットで作品を販売するようになってから、ものすごく売れるようになり、一財産築いています。
しかし、彼はとてもユル~く見え、頑張りとは無縁な風貌をしています。
作品自体も、ユルい感じです。
私は彼を、『罪作りだなぁ』と思いながら眺めています。
なぜなら、外から眺めていると、がんばらなくてもうまく行っているかのように見えるからです。
彼のような感じでうまくいくのなら自分にもできそうだと、舐めて真似をしたら、もれなく失敗すると思います。
ユル~く見える彼の実態は、自分の強みと弱みを正確に把握し、市場を研究して、ここに力を充当しようというところには手を抜かず、非常に戦略的に、きっちりとやっているのです。
努力も半端ないですし、うまく行くべくして、うまく行っているのです。
うまく行くには理由がある
一見、適当にやって大当たりしているように見える人も、うまく行っている人には、もれなく理由があります。
自分で努力している自覚はなく、なんとなくうまく行っている人もたまにいますが、おそらく『自分のやりたいこと』が、セオリーにバッチリ嵌まっているのだと思います。
例えば、これも知人の話なのですが、心配性で手を抜けない性格で、それ故に仕事をキッチリこなすのです。
その仕事っぷりを見た人達から信頼され、紹介もされ、何となく仕事が向こうから舞い込んでくるらしいのですが、彼女は自分で、どうして自分がうまく行くのか分からないようです。
それでいつまでも不安で、「いつかこのラッキーがなくなるのでは?」と手を抜けないという、不安が長所となり、いいループに働いているパターンです。
もちろん、彼女がうまく行っているのは、ただのラッキーなどではありません。
これ、素晴らしくないですか?
自覚なく、人から求められる努力ができる、この性格。
心配性という、ちょっとネガティブな性格が、彼女の人生にはバッチリ嵌まっています。
(一見すると自信がなさそうに見えるのですが、私はこういう人と仕事をしたいと思うから、他の多くの人もそう思うと思われ、それで仕事が舞い込むのだと思います)
こんな風に、うまく行くには理由があります。
たまたま時流に乗ってうまく行く人もいますが、継続して長くうまく行っている人は、自分に合ったなんらかの方法で、意識・無意識にかかわらず努力をしています。
見かけと実力が正反対の場合もよくある
何という会社か分からないのですが、最近、気に入っているCMがあります。
『こう見えて彼は仕事ができる』というナレーションと共に、いかにも仕事ができなさそうな人物が登場し、最後に『ただ面接でこれを見抜くのは至難の業だ』という言葉で締めるのです。
(逆バージョンもあります)
本当に、見かけと正反対の人は、たくさんいます。
今は、中を見ずに、外見で判断する風潮が主流だと思います。
なので、第一印象を良くしようという方向に人の意識が動いていて、美容やファッションに力を入れがちです。
それでより、見かけと実態に乖離が起きてきたのでしょう。
また、『勉強ができる』と『仕事ができる』は、かなり別物です。
卒業した学校や成績だけで判断すると、痛い目に遭います。
こういうCMが出てくるということは、企業が何度も痛い目に遭い、見かけと中身は別物と考えた方がいいことを世間が認識しつつあり、見せかけだけではもう人を騙せない時代に入ってきているということなのかも知れません。
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