気づかい

さる山の店舗はペントハウス(←違う)なので、夏はとても温かく、冬はとても涼しい。
施術をする部屋は窓側にあるため、冬なんかはとくに涼しく、
エアコンの暖房の他にヒーターも設置している。

お客さまがいらっしゃる前にヒーターをつけて全体を温めておき、
お客さまが帰られたあとに、ヒーターを消すようにしている。

ある日、お客さまが帰られ、施術の部屋を整えようと思って部屋に戻ると、

さとう 「あ、ヒーターが消えている。」

そう、お客さまがヒーターのスイッチを切ってくれていたのだ。
それが、たまにでは無く、頻繁に起こっている。

気をつかってくれている方もいると思うが、たぶん普段の習慣として
「使い終わった物は、片付ける、消す。」ということが身についているのだろう。

それは、親や誰かしらから教えてもらった『躾』であり、
それが受け取った側からすれば『気づかい』となって現れる。

ヒーターが消されているのに気づいた私は、
「ありがとうございます。」と自然と言葉になって出て来るのだ。
ヒーターも温かいが、お客さまのこうした心づかいが温かいと
身にしみる今日このごろなのであった。