栃木に行った帰り道、佐野にラーメンを食べに寄りました。
私はラーメン全般があまり好きではありませんが、佐野ラーメンは、大概美味しいと思うんです。(今まで入ったところ4店、ハズレなし)
で、今回はどこのラーメン屋さんに行こうかとネットで検索して、誰に聞いても堂々の第一位というお店に行ってみることにしました。
佐野のラーメン屋さんは、人気のお店は大抵20~30人待ちですが、そのお店はダントツで行列も長いのです。
昨日も、待ち行列は70組・・・
雪が降るかと言われていたくらい寒い日でビビりましたが、食べてみたかったので並ぶことにしました。
1時間半くらい経った頃でしょうか。
後ろにいた子供(10才くらいの男の子)がぐずり始め、横のお母さんに向かってこう言いました。
子供「どうしてこんなに寒い思いしてまで、ここのラーメン食べなきゃならないの?」
母親「しょうがないでしょ、お父さんがここが良いって言うんだから!」(←一刀両断)
私 「うふふ」(←ただの盗み聞き)
それにしてもこのお母さん、なかなか立派だなと思いました。
子供の意に同調して、お父さんを貶めるようなことを言ったりせず、子供に『世の中は理不尽なものだ』ということと、『父親の意見は絶対だ』ということを教えています。
おそらくこのお母さんは、常にこのスタンスを保っているのだろうと思います。(おそらく、彼女も親にそう言われて育ったのだと思う)
世の中は理不尽なものだと教わった子供は、世の理不尽さを目の当たりにしても、それをただ受け入れるでしょう。
世の中に、理不尽はあるんです。
自分が理不尽な目に遭うこともたくさんあります。
それを受け入れ、その上でどうするか、自分の行動を考える人と、
理不尽はあってはいけないと否定し、それをなくそうとする人とでは、考え方や行動が全く違います。
母親のこういう一言からも影響を受けて、その差になるのだなぁ、家系の恩徳ってすごいなぁと、親子の会話から思ったのでした。