食事するなら知り合いのお店へということで、しばらくご無沙汰していた洋食屋さんに行った。
お店に入るなり、奥さんが、「助けに来てくれたの!」と迎えてくれた。
聞いたところによると、お客様は減ったが、知り合いの方が、入れ替わり立ち替わり、食事をしにきてくれるのだそうだ。

髪を切りに行くと、美容師さんが言っていた。
「一般のお客様は激減したんだけど、その代わり、常連さんが心配して、まだ、髪を整える必要もないくらいなのに来てくれる」とのこと。
年配の母親と娘の親子で通っているお客様など、お母さんの方は家から出られないけど、応援はしたいと気に掛けてくれているそうで。
そこで、娘さんの方が行くときに渡してくれと、現金を託されたそうだ。
さすがに受け取れないと断ったけど、持って帰ると叱られるとのことだったので、「次に来ていただいたときまでお預かりしておきます」と言って、預かっているとのことだ。

なくなって欲しくないお蕎麦屋さんに行った。
ここのところずっと気になっていたんだけど、ようやく行けたら喜んでくれた。
近況を話し合って、お互いにがんばって乗り越えましょうと励まし合った。

自分が事業をしていると、お店の人と事業者同士の会話になるが、みんな厳しいながらも、誰かに気にしてもらっている、お互いに支えあっているんだなぁというのも感じて、なんとも暖かい気持ちになる。
最近は、だいたいどのお店も人の入りは少ないけど、夜の散歩をしていると、個人営業のお店に、1組、2組のお客さんが入っていたりする。
それが、そのお店を気に掛けて、足を運んでいる姿に見えるようになって、勝手にほっこりしているこの頃である。