コロナ禍の今、テレビからネットから、人々の口から様々な情報が流れてくる。

そして、聞きかじった情報を誰かに話す。
自分で検証もせずに、話してしまう。
　

十分に気をつけているつもりでも、大多数の意見や声の大きい話にいつの間にか流され、それが事実であるかのように受け取ってしまう。

何も知らないのに。
　

先日、朝の情報番組に『コロナワクチン担当大臣』が出演していた。

タレントや局側のアナウンサーなど、様々な職歴を持つコメンテーターの人たちからの質問に、丁寧に答えていたのが印象的だった。
　

その番組を夫婦で観ていたのだが、一人のコメンテーターの質問に対して夫が、
　

夫　「バカな質問するんじゃないよ。みんな大変なんだよ。」
　

と、大臣をかばうようなことをテレビに向かって言った。
　

夫が言うことも確かにそうなのだが、大臣は、その質問にも誰にでも分かりやすく答えていた。
　

私　「こういう質問って、そう思っている人がいるだろうという意図があってしてるんじゃ無いかな。大臣も分かっていて答えているんだと思う。」
　

コメンテーターの人たちは、それはそれはたくさんの質問をしてくれ、日本においてワクチン接種が遅れているのは何故なのか、そして、どうしたら解消出来るのか、ということにまで話は進み、未来に希望を持たせてくれるような話で終わったのだった。
　

まぁ、表に出ない話もあるのだと思うが、大臣の話を聞いて自分の無知さを確認し、事実を調べ自分の頭でよく考えてからものを発しなければと戒めたのだった。
　

頭の中を静かにして、そして小さな声に耳を傾けよう。
　

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