今年の干支が、辛丑(しんちゅう)。
そして、今月の干支が、戊戌(ぼじゅつ)。
この2つの干支を五行にすると、辛が金性、丑・戊・戌の3つが土性と、土性に偏っているのが分かります。
土性は大地であり、五行の中心であり、他の木火金水を包含する存在だと考えられています。
このように土性には、様々なものを集めて、中に包み込むという性質があります。
さて、最近いらっしゃるお客様の悩み(心と身体)ですが、何かを「溜め込んでいる」という状態の方が実に多いのです。
「前向きになれない。」「全てを投げ出したい。」「何もやる気がおきない。」「考えが浮かばない。」
(皆さんの中にも、心当たりのある方が、いるのでは無いでしょうか。)
施術でお体を触っても、皆さんパンパンに張っています。
張っていると言うか、重怠さが感じ取れるのです。
その原因が、今月の気の流れに関係しているのでは無いかと、思った訳です。
「様々なものを集めて、中に包み込む」
「様々なものを集める」とは、お金や物(食べ物も)という物質もそうですが、目に見えない「気」(人気や人の思い)も同様に集めます。
不満・怒り・悲しみ・不安など、精神的なストレスも溜め込みます。
五行は、それぞれが循環してこそ、バランスが保たれます。
土(土性)が多いということは、バランスが崩れた状態であり、水(水性)の流れを止めてしまいます。(土剋水)
五行の水性は、人間の身体で言えば水分代謝に他ならず、そして五本能では知力を意味します。
疲れが溜まると動きたくなくなるので、さらに代謝が悪くなり、血液中の酸素濃度が低くなって、脳の働きも落ちていきます。
溜まったものは、排出する必要があります。
土性から水性へと流れを良くするためには、金性を間に入れます。
土性 → 金性 → 水性 (土生金、金生水)
金性は、五本能では攻撃力を表すのですが、攻撃力は行動力であり、実際に身体を動かすことです。
散歩のための時間を、少しでもとってください。
ほんの20分でも良いので、歩いてください。
そして、爽やかな空気の中、秋の空気を感じてみてください。(秋もまた五行で分けると金性です)
歩くことで呼吸が深くなり、脳に酸素が行くようになります。
そして、自分の視野が狭くなっていたことに気づき、心も体も前向きに物事を捉えられるようになると思いますよ。
次回の算命学基礎理論ブートキャンプは
2021年10月23,24日(土日)です。
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