親が子どもに幸せになって欲しいと思うのは自然なことであり、そして、親が思うように子どもは育ってくれないのもまた自然な姿です。
ここのところ多いご相談内容が、親の子どもとへの接し方についてなのですが、親御さんの悩みと苦しみはかなりのものです。
子どもには幸せになって欲しい、苦しまないで欲しいと願っているのですが、お子さんへの思いが強ければ強いほど親御さんの悩みは深くなり、その分辛さも増しているようです。
しかし、お話の中から見えてくるのは、本人(親)にも気付かない子どもへの願望があり、それを押しつけていることです。
子どもへの理解を示しているが・・・
一見、子どもを理解しているように見えるけれど、実は心の中で否定していて、それが言動となって現れます。
例えば、母親は明るく社交的な人であり、子どもは暗くて大人しい人物だったとします。母親は、子どもは暗くて大人しい子と認識しつつも、心のどこかで「暗いのはダメ」と否定していて、それが無意識な言動となって現れるのです。
母親の「暗いのはダメ、明るい方が良い」という思いを子どもは受け取るのですが、子どもの中にはありのままの自分を否定され続けるモヤモヤが生じます。
(この例えは実例です。私と娘の間で起きたことであり、私の言動を見ていたそらちゃんがそのことに気付かせてくれました。)
小さい頃、親の言うことを素直に聞いていた子ほど、成長するにつれ自分の中でのモヤモヤが大きくなり、いずれどう処理したらよいのか自分でも分からない感情に包まれて周囲との関係に軋轢が生まれていきます。
子ども本人は、何故そのようなことが起こるのか分からずにいますが、周囲から何があったのかを聞かれるので、何とか理由をつけるでしょう。
しかし原因は親と子どもの関係にあるので、親、或いは、子ども自身がその原因に気付いて行動を変えなければなりません。
子どもから離れられない強い執着心
算命学的にみて、近くにいて関わるほど、子供をダメにしてしまう親子関係はあります。
過去に友人から子どもの相談を受けたのですが、そのとき私が伝えたのは、「子どもと離れ、他人に育てて貰うように。」ということでした。
親である彼女が子どもに関われば関わるほど、子どもの状態は悪くなる一方で、彼女の精神状態もだいぶ不安定になっていました。
しかし、彼女にとっては聞きたくないアドバイスであったため、子どもと離れられない理由を色々と並べていました。彼女の子どもへの執着心は、かなりのものでした。
2人は離れた方がお互い精神が安定し、本来自分が進むべき道を歩んでいける間柄です。
まだ子どもが中学生くらいであれば、離れるのは辛くて大変でしょう。
しかし、過去にそれを実践した友人もいました。
その彼女は、子どもを離島の学校に入学させ、その後、お互いの精神的安住を得たのです。
一人息子だっただけに離れるのは辛かったでしょうが、息子のことを考えた末の決断だったのだと思います。
話は戻りますが、相談に来た友人には、まだ私の声は届かないかもしれませんが、彼女が悩んで悩んで苦しんだあげくに、きっと彼女に届くのだと思います。(もう気付いて行動に移してくれていると良いなぁって思います)
お子さんの問題に深く悩んでいる方は、子どもに対する強い執着心がないか確認してみてください。その執着心に気付いたらお子さんとの距離をとり、自分は子どもに何を求めているのか探ってみてください。
その願望は、過去に自分自身が欲しかったものかもしれません。
算命学の概要を簡単に学ぶ『花組』は、
12月2日(土)と、2024年1月18日(木)にスタートします。
■
次回の算命学基礎理論ブートキャンプは、
12月9,10日(土・日)
その次は、2024年1月13,14日(土・日)