イエスマン三部作 その2『協調性がありすぎる~イエスマンの影響~』

『私は協調性が高い』と思っている人も、おられると思います。
特に日本では、なにかと美徳とされる協調性ですが、やはり『過ぎたるは及ばざるが如し』で、度を超すといろいろな弊害が起きます。

人に合わせてばかりで、自分が分からなくなるということもあるのですが、一緒にいる相手にも、知らず知らずのうちに驚くような変化をもたらすのです。
 

波乗り上手、イエスマンの行動

協調性が高すぎる人は、イエスマンであることが多いと思います。
イエスマンは、あんまり自分の意見を持っていないことが多いです。
意見がないからこそ、人に合わせられるわけですから。
 

ある、イエスマン(Y)をよく知っている人は、Yの行動をこう言っていました。

A「今日和食が食べたくない?」

Y「あ、いいねぇ」

B「けどハンバーグとかもよくない?」

Y「あ、それもいいよねぇ」

C「あ、そばとかさっぱりしていいかも。」

Y「あ、さっぱりいいよねぇ」

ABC「で、Yは何食べたいの?」

Y「あ。おいしければなんでもいいの」
 

まぁ、誰しもこういう気分の時もありますが、常にそうなので、『いいと思えばすぐ乗っかるスーパー波乗り上手』だとも表現していました。
 

確かに、波乗り上手な感じです。
周りも、ノリも良いし、自分の行動を邪魔されないので、とてもやりやすいと思います。
 

強い人とくっつきがちになる

イエスマンは、自分の意見がないものですから、とかく自分の意見をハッキリ持った、強い人とくっつきがちになります。
行動を指示してもらうと楽だからだろうなと思います。
強い人も、人を従わせるのが好きだったりすることが多いので、最初はお互いに利害が一致するのです。
 

そう、先日の記事に書いた、『美女と野獣』のガストンと、腰巾着のフウの関係です。
物語の中に、よく出てきませんか?こういう二人。
そして、現実にもよくいませんか?
 

そんな風に、強い人との関係ができやすいわけですが、何しろ意見を持たないものだから、どんなことにも従うことができるし、褒めそやしてチヤホヤします。
強い人は常に肯定されて、気持ちが良いからその人を大事にするのですが、おだてられて力を得ることになり、だんだん横暴になります。
人が自分に従うのが当然と思うようになり、自分に従わない人をムリヤリ従わせようとしたり、圧をかけたりして、乱暴になっていきます
 

そして、やがてイエスマン自身にもそれは向かうようになり、次第にその横暴さに耐えられなくなります。
それで、徐々に強い人の言うことを聞かなくなるわけですが、そうなると、相手はイエスマンの方が変わってしまったと思い、元の関係に戻そうとして、悪くするとDVのような状態になり、関係が破綻していくのです。
 

知っておくだけで大きく違う

イエスマン気質を持った人は、自分には、この一連の流れが起き易いことを知っておくと良いと思うのです。

その気質は、良くも悪くも、人に自信や力を与えられるものなのですから、『どう活かすか』でしかないのです。
 

また、本人も周りも、誰も気付かないうちにそうなっているというのが怖いところです。
悪気もないし、むしろ、良かれと思って元気づけたり合わせたりするのに、結果はそうなってしまうわけです。

身近な人が、暴君になってしまったという経験を何度かした事のある人は、自分はイエスマンなのではないかと疑ってみて、そうであるなら、意識的に自己主張をするよう、心がけてください。(なんでもよくても、あえて「これがいい」と口にするとか、たまにはあえて逆らうとか。)

そして、自分の周りの人の変化を見逃さないようにしておくことが大事かと思います。
例え気の弱い人であっても、イエスマンの側にいると、だんだん乱暴に変化していくこともあるので、相手の変化に気をつけながら、人と付き合うことをお勧めします。
 
 

イエスマン3部作

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