第三の目って何?
心の整理をしっかりやると、現実をありのままに見ることができるようになっていきます。
「第三の目が開く」とか「心眼が開く」とかいう言葉があり、そう聞くとなんだか大げさで特別な感じがしますが、それはただ、物事をそのまま捉えられる目を持っているというだけのことです。
AをそのままAと認識する・・・
これだけのことがけっこう難しく、これができる人は実はあまりいません。
何故かというと、私たちは何かを見るとき、感情や思い込みを伴って物事を見ているからです。
物事をありのままに見えなくしている思い込みは何か、自分は無意識にどんなことにどんな反応をしているのか、どんなところに感情を動かしてしまうのか、それをひとつひとつ把握していくことで、ありのままが見えるようになっていきます。
なんのために意識を変えるのか?
「意識を変える」という言葉がありますが、何のために意識を変えるかというと、行動しやすくするためです。
物事は、物理法則に従って展開していきますから、現実をそのままにしていくら考え方だけ変えたところで、事態が好転するわけがありません。
その時に、物事をありのままに見られるようになっていると、現実に立ち向かいやすいのです。
なぜなら、起きてくる事象を、「困ったこと」ではなく、ただの「ありのままの事象」と捉えることができるからです。
同じ出来事でも、Aさんにとっては苦でもなんでもないのに、Bさんにとってはものすごい苦痛を伴ったりします。
その違いは、Bさんにはそれをただの事象と捉えられない「何か」があるからです。
出来事は、その人が本来の自分から離れている部分(その「何か」)を見せるために起きてきます。
その出来事を処理していくことで、自分のことも見えていくようになっているのですが、苦手なことだと逃げていると、年を経る度に後回しにしていた苦手な出来事が積み重なって起きてきます。
苦手なものに対しては「逃げたい」「避けたい」という気持ちが起きやすいですが、そのときそれを単なる「ありのままの事象」と捉えることができれば、それに立ち向かい易くなるのです。
困ったことが起きてきたときも、自分の中の「何か」に気付くチャンスです。
どうしてそれを「困ったこと」と認識するのか、どうしてそこから「逃げたい」と思うのか、自分の持っているいらない思いを観察するきっかけになるからです。
・ありのままを見られるように、できる限り準備しておく。
・何かを「困ったこと」と認識したときは、自分の中のありのままでない部分を知るチャンスと捉えて、それに立ち向かってみる。
この2点を、心構えとして持っておかれると、困難を超えやすくなりますよ。
楽しくなければやめてもいい?
さて、時々「好きなことだけやりましょう」「ワクワクする方向に向かいましょう」と言っている人の言葉を聞くことがあります。
この言葉、まるっきり間違いではないのですが、よく分からないまま聞くと、大きく誤解をしてしまう危険な言葉でもあります。
上っ面なところだけでこの言葉を受け取ると、「そうか、楽しくなければやめてもいいんだ!」と捉えてしまいがちなのです。
世の中には好きなことだけをやって、うまくいっているように見える人もいます。
パッと見ると、好きなことだけやっているように思えるかも知れませんけど、彼らは苦手なことから逃げているわけではありません。
逃げずに苦手を好きに変えたり、得意なことを伸ばすことで苦手をカバーしていたりします。
そうした人は、苦手なことを「やりたいこと」に転換させるのが上手で、なおかつ、ワクワクした気持ちを持続させられるような努力が続けられるのです。
では、どうすれば「苦手」を「やりたい」に転換できるのでしょうか。
私がそのために『意図的に』やってきたことを書いてみます。
- 「これを超えたら、どんなことが身についているんだろう」と考えて、ゲーム感覚でワクワクする。
- 自分にとって、これは必要なことなのだと認識する。
- 課題が来ている今が、苦手克服のチャンスだと捉える。
- 勉強したり、本を読んだり、旅をして視野を広げることで、好奇心を湧かせる。
他にもやり方があったら、ぜひ教えて下さいね~^^
2013/9/10