何年も前のこと、私は年とともに1日を短く感じるようになっていることに気づきました。
子どもの頃は時間がたっぷりあったのに、そして、1年が長かったのに、どんどん短くなっていきます。
きっとやることがたくさんあって、忙しくなったからなのだろう・・・と思っていました。
また、相対的なものもあるのだろうとも。
それで、時間を感じる感覚について意識していたら、面白いことに気づきました。
時間の感じ方の違い
同じ道を通るとき、同じ作業をするとき、初めてのときは長く感じるのに、2回目以降はずいぶん短く感じます。
作業に集中すると、あっという間に時間は経つのに、イヤな作業だと長く感じます。
どうやら私たちは、すぐに物事に慣れて、作業をルーチン化というか、関数(ファンクション)にしてしまうようです。
パソコンのファンクションキーは、ピッと1回押せばいくつかの作業を一度にできるように設定されています。
同じように、ファンクションになった作業は、時間は使っていても、意識をしていないので、感覚では『ピッ』になってしまいます。
年とともに、知識や経験で蓄積されるファンクションは増えていきますから、特に変わったことがないとファンクションの連続で『ピッ』『ピッ』『ピッ』と1日が終わったりするわけです。
時間を短く感じるということは・・・
イヤな作業は『イヤだ イヤだ』と感じながらなので、長く感じます。
初めての道を通るときは、道を覚えようとか これでいいんだろうかと思いながらなので、長く感じます。
1日の時間が短いと感じるということは、それだけ感受性を働かせていないというバロメーターとも言えるかも知れません。忙しくてルーチンに追われるだけの日々になっているのです。
それに気付いて、いつもと同じ行動でも、いちいち意識をするようにしてみました。
すると、以前より時間を長く感じられるようになったのでした。
2014年01月12日