黒い気持ち

ひとつ前の記事で愚痴ループに関する記事を書きましたが、ああいう記事を書くと、『愚痴は言っちゃいけないんだ』と思う人がいます。

勘違いしないで欲しいのですが、物事には良いも悪いもないので、『愚痴を言うのはいけないこと』だとは思っていないし、言ってもいません。

言いたかったことは、「人の愚痴を聞きすぎると、愚痴を言っている人がいつまでもそこに留まってしまう」ということです。
 

人はみんな違いますから、人と接したときにはその違いから、不満を持ったりムッとしたり傷ついたり非難したくなったりという『黒い気持ち』は当たり前に生じるものだと思います。
そして、それらを心から消そうとしても、なかなか難しいものです。

それを打ち消すのではなく、その場でしっかり認めてしまうことで黒い気持ちを消化させることができ、すぐに忘れていつもスッキリした気持ちでいられるようになるのです。

誰かのことを嫌いになりそうなときは、思い切って感情を吐き出してしまった方が、その人を本当に嫌いにならずに済みます。
 

付随する感情に気をつける

そのとき、気をつけてただ見ておいて欲しいのが、それを表現したときに付随してくる感情です。

誰かに聞いてもらって相手が同意してくれたときに『人に承認された』という快感を感じると、延々と不満をぶちまけ続けるという行為につながってしまいます。
そうなると、また別のやっかいなループ(愚痴ループみたいなもの)に突入してしまいます。
 

さらに、相手に直接表現したときに自分が苦しく不快感を感じるときは、その不快感を相手のせいだと思ってしまいます。
ですが、その不快感は相手のせいではなく、「こんなこと言っちゃいけない」「思っちゃいけない」「しちゃいけない」と自分を責める気持ちが引き起こすものです。

そらまめ

さて、黒い気持ちをそのままにしておくと苦しいですから、なんとかしたいですよね。
どうしたら消化できるのでしょうか。
 

その気持ちがわき起こる度に
「私はこのことに不満を持っているなぁ。まぁいいか。」
「あの人のことが許せないなぁ。まぁいいか。」
などと思って、黒い気持ちを自分で承認して、流すのです。
一度で消化できなければ、気持ちを確認するたびにやってください。
 

決して黒い感情を持っている自分を責めないでくださいね。
責めるとその感情は消化できなくなり、いつまでもくすぶり続けることになりますから。
 

こうして、黒い気持ちを常にその場で消化させるようにしておくと、また何かが起きても、一晩寝ればスッキリできるようになっていきます。
 

2013年11月21日