対人関係、2つのポイント

人間関係でのトラブルの多くを占める原因の多くは、実は必要以上に近付き過ぎて、他人の責任を負ったり、自分の責任を負わせようとすることにあります。

つまり、他人との境界線がしっかり引けないことで、対人トラブルは起きやすいのです。

自分の責任のみを果たし、他人の責任を背負ったり背負わせたりしないことで、人生は随分と楽になります。

 

ということで、境界線があやふやになりやすい2つのポイントについて、書いておきます。

 
 

相手を自分に依存させるパターン

まず一つめ。

困っている人を前にして、「助けてあげたい」という気持ちになり、その人が自分で立ち向かわねばならない問題を取り上げて解決してしまい、その人が成長するチャンスを奪ってしまう、余計なお世話パターン。

これは、人から頼られたい、頼らせたい、人より上にいたい、すごいと思われたい、認められたいなどの気持ちから起きます。

 
 

相手を自分に依存させたいという気持ちがあるので、最初は一所懸命がんばります。

そして、相手を依存させ、自分なしではいられなくなった頃からキツクなり(2人分の責任を負うことになるわけですから)、相手のことを負担に感じ始めるのです。

そして、「どうして自分ばかりがこんな大変な目に・・・」と思い、相手を遠ざけようとします。

しかし、その時には自分に依存している相手を、自分が作り上げてしまっているのです。

 
 

自分の周りの人は、なぜかみんな頼りないと思える時は、自分が人から「頼られたい」「認められたい」と思っていないか、心をチェックしてみて下さい。

 
 

 
 

感情を持った人の責任 ということを理解していないパターン

もう一点は、感情を人に負わせる、自分の感情なのに、人のせいにするというものです。

 

例えば、誰かを嫌いになることがあると思います。

人を嫌いになったり、人の行動に腹を立てたりするのは、観念によるものであり、その感情を持った人の問題(責任)です。

なのに、人を嫌いになった場合、「私をこんな気分にさせた相手が悪いのだ」と、相手の問題(責任)に、すり替えがちなのです。

 
 

ここが分かっていないと、人から嫌われた時、それは嫌った相手の問題なのに、それを引き受けて、悪いところを直さなければと自分を変えようとしてしまいます。

つまり、相手の感情に振り回されて、自分を見失っていくわけです。

 
 

逆に、自分が誰かのことを不快に感じた場合は、相手のせいにせず、自分の中の観念を掃除(参考)します。

その上で、やっぱり不快であれば、本質的に不快なことなので、自分を大切にするためにも、相手を嫌いにならないためにも、相手と話し合います。

 
 

相手が、自分との関係を続けたいのであれば、話し合って折り合い地点が見つかるでしょうし、もしも折り合えない場合は、ただ離れておけば、嫌いになる程には感情がこじれません。

 
 

この2点ができるようになると、人間関係の悩みは半減すると思いますよ。

 
 

2016年11月25日

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