出来事には法則がある
ある人は、苦手なものからずっと逃げようとしていました。
苦手な気持ちというのは、好き嫌いという単なる個性の問題だけではなく、そこに何か特別な思いがあるために抱く感情です。
一般的に出来事は、偶然起きていると思われていますが、実は出来事が起きてくるのにはある法則があります。
出来事は実は、その人がありのままのその人から外れているところを見せるために起きてきます。
何度も起きてくることは、いつまでも手放せずにいる観念や縛られている思いを自分に見せる手段として、実は自分自身が起こしています。
ひっかかりはきっかけにできる
なので、特別な思い(ひっかかり)があると、「そこ、本来の自分と違いますよ」というお知らせのために、同じことが繰り返し起きてくるのです。
本人が、そのひっかかりの存在に気付くまで・・・
ですので、出来事を注意深く観察することでいらない思いに気づき、それを手放していくことで本来の自分に近づいていくことができるのです。
ふたりで話しているうちにその人は、そのひっかかりに気づきました。
子どもの頃の経験と、それによって生じた強迫観念の存在です。
無意識の部分にあるものはどうにもできませんが、意識できるところに出せたものは消すことができます。
強迫観念の存在に気づけたその人は、これを消すことができますから、おそらく今後、苦手な作業から逃げたくなることは薄らいでいくのではないかと思います。
2012年09月19日