人は変化したがらない
困ってない人は、なかなか変化しようとしません。
なぜなら、人は未知のものには少なからず恐怖心を感じるもので、それゆえ変化には勇気が必要となるからです。
特に何も困った状況がないのに、変化しようと行動する人は少ないでしょう。
ですが、状況は刻一刻と変わっていきます。
例えば、年齢を重ねると体質も変わって、それまで処理できていたものが受け入れられなくなってきたりしますが、それまでOKだった習慣をそのまま維持していると、体調を崩したりします。
人間関係なども、少人数のときと組織が大きくなったときでは、やり方を変える必要が出てきます。
若い頃は可愛いし未熟ゆえに、みんなから許されてちやほやされたとしても、年を重ねたときも、同じようにちやほやされ続けることはあまりありません。
その状況の変化に合わせて、微調整をするように人も変化していくと、ラクに波に乗りつづけられるのですが、人は変化に対してなかなか今までのやりかたを変えようとしません。
こまめな掃除をさぼっているうちに汚れが落ちにくくなっていくように、だんだんと調整するのが難しくなっていきます。
困った出来事はなぜ起きるのか
そんな風に自分の習慣と状況とのギャップを埋めるために起きてくるのが、困った状況です。
困った状況に陥ると、人はなんとかしようとします。
病気になれば健康に気を使うようになりますし、トラブルが起きれば二度と同じことを繰り返さないように注意するようになります。
つまり、困った出来事は、今のやり方には修正が必要ですよ、というお知らせです。
ですので、その状況から自分が何を変化させればいいのかを学び、習慣を変えることができれば、困った出来事はなくなってしまうのです。
最初は小さいことから起きてきますが、そこで変化することをしなければ、だんだん大きな困ったことになっていくのは当たり前です。
同じことを何度も繰り返しているなぁと思う時は、そこには大事なヒントがあります。
繰り返している出来事を、しっかり観察してみましょう。
2013年1月10日