視点の高さ

視点の位置によって 得る情報はさまざま

人にはどの位置から世の中を見ているのかという、人それぞれの『視点の高さ』というものがあります。

高いビルに上がって周りを見渡すと、地面を歩いていたのでは見えない遠くまでを見渡すことができます。

どこに何が必要か、どこで交通が滞りがちか、犯罪はどういうところで起きやすいのか、見通すことができます。
 

一見、視点は高い方がいいように思えますが、そうばかりではありません。

高くなるに従って、人の顔は見えなくなっていきます。

東京タワーのように高すぎるところに登ると、一度に把握できる世界は広がりますが、逆にひとりひとりがどんな表情をしているのかを見ることはできなくなります。

人が人というよりも、まるで虫や駒のように感じられます。
 

一方、視点が低く、歩く位置でものを見ていると、人の顔はよく見えますし仲間も多い(大衆的)ので人からは理解されやすいですが、目の前のことしか見えません。

ちょっと目線より高い壁があると、その先を予見することは難しくなります。
 

人を変えようとしない

つまり、視点がどこにあるかで、世界の広さと人とのかかわり方が違ってきます。
(人の気持ちや大根の価格が分からなくても、やっぱり政治家さんなどは高い視点を持っていた方が、仕事はやりやすいのではないかと思います。)
 

自分の視点が低く、仲間に視点の高い人がいるならば、その人に人の気持ちを分かれと要求するのではなく、自分だけでは行けない遠くの世界に連れて行ってもらいましょう。

自分の視点が高く、仲間に視点の低い人がいるならば、その人にもっと大局的に物事を見ろと要求するのではなく、周囲と軋轢を生じないためのパートを委ねてしまいましょう。

そして、ちょうど中間くらいの視点を持った人がいるならば、双方の通訳をしてもらうとスムーズなのではないかなと思います。
 

2014年03月02日

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