「悪い」ということはない
今まで自分でも体験し、人の人生に触れても思うことですが、一見悪いことに見えることは、ずっと後に振り返ってみると「あれのおかげで今がある」と思えるようなことばかりです。
例えば、親から虐待並に厳しくされてきた子供がいたとします。
それだけ見ると、親が悪で、それに逆らえない子供は一方的にかわいそうに思えたりします。
でも、親を恨むことで恨みを持つとどういう気持ちになるのか、それが行動やお互いの関係にどういう影響を及ぼすのかなど体験ができたり、
さらにそんな親から早く離れたいと、独立心が養われたり、負けたくない、見返してやりたいという反骨精神から、がんばりを続けられるということもあります。

算命学でも、親から大事にされた方が伸びるタイプもいれば、親に厳しくされた方が後が良くなるタイプ、親が親らしいことをしない方が運が開けるタイプなど、親からの育てられ方でもいろいろなタイプがあります。
親からないがしろにされないとダメなタイプの子供が、裕福で優しい親から不自由なく育てられると、大人になって伸びなかったりするのです。
(良いお母さんでいようとがんばり続けて、子供との溝が深まって身動きが取れなくなったと占いに来られる人に、お子さんの命式を見た上で、良い親をやめるようにというアドバイスをさせていただいたことも何度かあります。)
災難も何かを変えるきっかけ
そのように、今が良いか悪いかと目に見えていることは、長い人生においてもそのまま良い悪いとは言えません。
一見悪く見えていることが、本当に必要だったということも、たくさんあります。
人生の途中で起きるいろいろなこと、一見災難に見えるようなことも、それが起きたおかげでようやく離れなければならない場所から離れることができたり、生き方が大きく変わるきっかけになったりします。
そして、その出来事が起きてくるタイミングは、絶妙です。
なので、そんなに思い煩うことはないんです。
一見問題に見えるその出来事はきっと、何かを変えるきっかけなんです。
2015年03月24日