10才くらい年上の友人に、とても甘え上手な女性がいます。
人に甘えて、何でもやってもらうのです。
ずーっと前のこと、彼女を観察していて、彼女から甘えられて動かされる人も、とても嬉しそうなことに気づきました。
やってもらう彼女もやってあげる周りの人も幸せそうで、そこは調和していて違和感がないなと思ったのでした。
してもらうことも 愛
それで、私は人に何かをしてもらうことは、してあげることと同等な、愛から発する行為なのだと気づいたのでした。
基本的に、人は人の役に立つことで、幸せを感じるようにできています。
でも、ほとんどの人は、人に利用されることを恐れます。
これはギャップです。
どうしてこんなことになるのでしょうか?
人は自発的にであれば、人の役に立ちたいのです。
でも、命令されてそれをやるのはイヤなのです。
「これをやれ」「やってくれて当然」ではなく、「やってくれたら嬉しい」という姿勢で、
やってもらったときには「ありがとう!」と心から感謝することができれば、人は喜んで動いてくれます。
おそらく、やってもらう側に『感謝の気持ち』があるかどうかが、大きいのだと思います。
余計な気持ち、くっついてないですか?
また、やってあげる側も、基本的には純粋な『役に立ちたい』という優しい気持ちがあるわけですが、そこに余計なものをくっつけがちです。
見返りを求める気持ちや、いい人と思われたいという気持ち、感謝されたいという気持ちや、貸しを作って優位に立ちたいなどが、『役に立ちたい』とくっつきやすい余計なものです。
それらがあると、やってもらった方は負担を感じ、感謝の気持ちを持つどころではなくなってしまいます。
ぐるぐる。
優しい世界
やってあげることばかりやっていて、やってもらうことをやらないと、愛情表現が一方的なものとなり、バランスを崩します。
人に甘えて、自分の為に役に立ってもらって、感謝する。
そして、自分のできることは気持ち良く人にやってあげる。
こういう循環がストレートにできるようになると、世の中は楽しくなりそうだなぁと思います。
まずは自分から。
優しい行為に余計な思いをくっつけていないかチェックしつつ、お互いに甘え上手を目指しませんか?
2015年07月19日