身内は大事にしなくていい?

「当たり前」に感謝

そら 
「男の人に特に多いんだけど、身内だと思ったら、壊れにくい関係に甘えて、相手を自分と同じかのように考えてケアしなくなったり、引き算で相手を見たりするようになることが、 よくある。

それだと、せっかく近づいて身内になってくれた人との関係が築けなくて 、相手が去って行く。
そしたら、人が信用できなくなって、どんどん疑心暗鬼になって、 ますます人が離れて行くというループができる。

身内を大事にできないと、 組織を大きくなんて、できないんだよね。
大事にしたものしか、残らないから。」   


隊長 
「どうして身内だと思うと、大切にしなくなるんだろう。」


そら 
「関係が出来た事に対する甘えと、昔ながらの『身内はないがしろにするもの』という固定観念に寄るものだと思う。
奥さんのことを『愚妻』って言ったりするじゃん。それ、謙遜とは違うから。

この観念があると、全てに渡ってそうしてしまう。
家族に背を向けて、SNSでちょっと知り合っただけの人の方に気を使ったり、大事にしたり・・・

今、大事に思っている相手でも、いざ身内になると、途端にないがしろにし始めるんだよね。」


隊長
「それじゃ、人がついてこなくなるね。困るねぇ。

じゃ、具体的にどうしたらいいんだろう。」

    

そら 
「いかに感謝の気持ちを持てるかだと思う。」


隊長 
「オレ、感謝の気持ちは持ってるよ。
助けてくれる人達に、ありがとうっていつも思ってるし。」


そら 
「あのねぇ。
縁もゆかりもない人が助けてくれて、それに感謝するのは当ったり前じゃん。
そんなの、あまりにも普通のことで、お話にならないよ。┐( ̄ヘ ̄)┌

大事なのは、当たり前のことに、いかに感謝できるかなんだよ。
『お腹空いた』って言ったら自然にご飯が出てくるなんて、奇跡的なことなんだよ。
ありがたいと思わない?」


隊長 
「すごくありがたいねぇ。」


そら 
「そんなこと、身内しか、してくれないよね。

人の豊かさって、その、当たり前の事にどれだけ気づけるかに、かかっていると思うよ。」


隊長 
「そうかー。縁もゆかりもない人に助けられたときに感謝するのが普通のことだなんて、どの本でも読んだことないよ。これ、記事にして。」


そら 
「了」

 
 

2015年10月10日

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