欠乏感のループ
人は満足している時は、あえて何かをしようとは思いません。
ということは、何かをしたくなる時は、実は『足りない』と思っている時、つまり欠乏感のある時なのです。
この、『足りない』という気持ちのお陰で人類は発展もしてきたし、成長したりもするわけですが、
人は発したものを受け取るという法則のため、欠乏感から起こした行動は、さらなる欠乏感を生むこととなります。
そして、いつまでも足りない自分を見つけることになり、ぐるぐるといつまで経っても抜けられないるループに入り込みます。
欠乏感を意識する
さて、この一連の流れを、逆に利用することもできます。
何かをしたくなったときは、「何かしたくなったと言う事は、私には欠乏感があるのかも知れない」と、ヒントにできます。
そしてそこから、「私は何を足りないと思っているのだろう」と、自分が不足と感じているものに意識を降ろすことができるのです。
欠乏感からみる承認欲求
自分が不足と感じているものが分かったら、そこを何かで埋めようと行動するのではなく、自分で満たしてしまえばぐるぐるしないのです。
具体的に説明してみましょう。
例えば、ダイエットしたくなったとします。
体重があまりに増えてドクターストップがかかったというのであれば、それは健康上必要なことなです。
また、無人島で自分以外に誰もいないと言う場合を想定してみて、それでもダイエットしたいという場合は、自分の望みですから、そうした方が気持ち良いと心が望んでいるということです。
そういうことであれば、自分の為にそれに取り組んだ方が良い。
というか、そういうことであれば、構えるまでもなく、自然にやってしまっていると思います。
一方、健康上の問題もなく、周りに評価する人がいないのなら、する必要ないやと思うのであれば、軸は他人にあり、こういう場合にしたくなるダイエットは、外見に対する欠乏感からきています。
外見が欠乏していると思うと言う事は、この外見のせいで認められないとか、愛されないと判断していることになるかと思います。
つまりは、意識の根底で、認められたいのに認められないと思っているのです。
ここではダイエットを例にとりましたが、実は欠乏感のほとんどは、この『認められたい』から来ています。
そして、認められたいと感じるのは、自分で自分の事を認められていないからなのです。
つまり、『何かをしたくなる=自分のことを認めていない』という事です。
自分の事をどうやって認めるかについては、以下の記事を参考にしてみて下さい。
『 自信があるってどういうこと? 』
『 自分褒め 』
2015年09月06日