知り合いに、非常に恵まれているのに寂しさ故にそれを台無しにしてしまうということを繰り返していて、とてももったいない人がいる。
隊長の知り合いにも、そっくりな人がいて、ぐるぐるパターンとして、よくあるのかなと思うので、書いてみようと思う。
彼女らは非常に恵まれている。
実家は金持ち。
人を引きつける容姿。
頭が良い。
話し上手。
情報通。
とても魅力的。
これだけ見ると、人生安泰に思えるが、唯一これらを上手く使えなくする要因を持っていて、
それが、『激しい寂しさ』である。
その寂しさは、子供の頃に身についたものなのかも知れないし、大人になってぐるぐるを繰り返すうちに染みついてしまったものなのかも知れない。
いずれにせよ、寂しさが原動力になって行動して、その結果いつも寂しさを受け取るので、年を取るほどどんどん寂しさが増大していくのではないかと思う。
なので、早いうちに寂しさを解消できると、人生はずいぶん違ったものになるだろう。

さて、彼女らのパターンについて説明する。
常に寂しさを抱えているので、当然人を引きつけようとする。
金持ちで魅力的で話し上手なので、人も情報もどんどん集まるが、それをさらに人が欲しがりそうな形で話す。
要するに、「自分と一緒にいると、こんな美味しいことがあるよ」と、匂わせるのだ。
実際、それにつられて、人はどんどん寄ってくる。
そして、美味しい恩恵にあずかりたい人は、ちやほやし始める。
この、ちやほや期がずっと続くことを欲しているのだろうと思う。
しかし、ちやほやされたいのが目的なものだから、広げた風呂敷の回収をしようとしない。
(そこまでの実力がないのかも知れない。例えば有名人と知り合うことは多いが、人を紹介できる仲にはならないとか、ビッグビジネスの話は舞い込んでくるものの、実現できない等。)
美味しいこと目的で近づいた人達は、だんだん
『なんか、思ってたのと違う』『一緒にいても、美味しくないな』と思い始める。
すると、その頃から彼女たちは、あえて相手が傷つくようなことを言ったりして、相手を試し始めるが、それは、
「あなたは、本当に私が好きで近づいたの?それとも、私の持っている財産や人脈が欲しいの?」
という思いからである。
ここで、美味しい何かを期待して近づいた人は去って行く。
そして思うのだ。
「やっぱり人は信じられない」
風呂敷を広げて、それに集まってきた人は、もれなく『その人自身』が目的ではない。
しかし、中には、普通に友達として出会う人もいるはずだ。
そんな人のことも信じられず、試して傷つけて遠ざける。
そして、寂しさを、自分の中で増大させて、もっと、もっとと求め続ける。
そんな妖怪を自分の中で飼っているのだ。
さぞかし苦しいだろうなと思う。
ぐるぐるを脱するためにできること
もしも自分がこのパターンを繰り返していると気付いたら、ぐるぐるから抜けるためにできることはいくつかある。
①人を引き寄せるだけの目的で、美味しい話をしない。
②寄ってきた人を傷つけたくなったり、試したくなったときには、我慢する。
③うっかり風呂敷を広げてしまった時は、がんばって完遂するか、もしくは実行できるスタッフを雇う。
④自分褒め。(ちやほやされたい気持ちを自分で満たす)
全部ができれば、すぐにぐるぐるから抜けられると思うが、出来そうなことからでも良いと思うので、
ぜひ、試してみて欲しい。
その、恵まれた資質は、そんなことに使ってないで、世の中に活かさないともったいない。
似たパターンで、魅力的な女性が恋愛依存体質になっているケースにも、根底に同じような寂しさがあると思う。
心当たりがあるなら、心の中の寂しさに焦点を当てて、チェックをしてみて欲しい。
2016年02月13日