子どもにとって 親はすべてだった
子供の頃って、自分が何もわかっていないので、親のことを万能だと思ってしまいます。
何でも知っている、何でも分かっている。
親からされることも、全てそういうものだと受け止めます。
そして、そのイメージのまま、大人になっていきます。
成長して 親と同じ土俵に立ってみると
子供が成長して、周りとの比較ができるようになり、知識がついて色々なことが分かる様になるにつれて、次第に親の犯した間違いに気付いていきます。
教えられたこと、違ってたじゃん!
今思えば、あれってひどいことだったんじゃない! あんなこと、する(言う)なんて!
それまでの万能感との対比で、余計に嫌悪感が募ります。
思春期の頃には誰にでも、そんな親に不信感を抱いたり、嫌いになったりする時期があるのだと思います。
しかし、親の間違いが大きかった場合や、子供の正義感やプライドが強すぎる場合、親から離れて親子関係にシャッターを下ろしてしまった場合等、思春期だけには留まらず、その後もずっと、親を嫌い続ける事があります。
その、親を許す切っ掛けが持てずにいる人に、知って欲しいことがあります。
若くて間違えるのは当然のこと
それは、『親は未熟な時に、子供を育てている』ということです。
親が自分を育てていた年の頃の自分を思い出して下さい。
私の場合、母は20代でしたが、自分の20代なんて、何も分かっちゃいませんでした。
今思っても、自分の事だけで精一杯でしたし、勘違いもたくさんあったし、自分の事すら充分にできているとは言えない状態で、そんな時代に人を育てるわけです。
そんなの、間違えるのが当たり前だと思います。
そもそも、人は間違いを犯すもので、それが当たり前です。
間違いを正したり、責めるのではなく、その時そうするしかできなかった相手を認めて許し合いながら生きていくしか、先へは進めません。
自分のうまくいかないことを、誰かの間違いのせいにしておけば、自分のプライドは保たれるかも知れませんが、そんなところに留まっていても、自分もそこで足踏みをするだけです。
親を許せない気持ちを持っている人は、ぜひ、自分を育てていた頃の親の年の自分を振り返ってみて欲しいと思います。
※親子関係で悩んでいて苦しいという方は、ぜひ、さる山さる子の占い(算命学)をご利用ください。
相手の性質に応じた接し方や、相手が何を考えているのか、一緒にいた方がいいのか、離れた方が良いのかなど、占い師の個人的見解は入れずに、アドバイスさせていただきます。
2017年09月21日