カウンセリングなどで、生きにくい状況になっている人の話を聞いていてよくあるのが、『自分に落ち度があるがために、人には言えない』と思っているというものです。
自分にはダメなところがあるからという理由で、不満ややめて欲しいことがあっても、それを相手に言わずに、飲み込んでいるのです。
人って、凸凹しているものです。
一時的や表面的には、取り繕って好ましい部分のみを見せることが出来るので、付き合いの浅い相手には完璧な姿を見せることもできますが、付き合いが深まるにつれて、実態が露呈してしまうのが普通なのだと思います。
何かに大きく秀でたところのある人は、同じくらいどこかが大きく凹んでいたりもするものです。
ダメなところや欠点は誰にでもあるのが当たり前で、もしもそれが無い(決して人に見せない)人がいたとしたら、それはとても不自然な姿なので、どこかで大きく不自然な結果を受け取ることになるのだと思います。

『自分に落ち度があるがために、人には言えない』が真ならば、誰しも人には何も言えないことになります。
しかし、世の中は不満や文句に溢れていますよね。
世間の人は割と、自分の落ち度などおかまいなしに、言いたい放題なんです。
『自分に落ち度があると、人には言えない』なんてことを、思っていないからです。
なので、そう思っている人は、自分ばかりが相手から差し込まれることになります。
これって、結構しんどいですし、損もしそうですよね。
人には欠点やダメ部分があるのが当たり前なので、心当たりのある人は、イヤなことはイヤ、おかしいことはおかしいと、意識的に口にすることからやってみましょうね。
2018年04月12日