ミスユニバースがネットに公開した動画で炎上した一件から、かつての日本の発展と、衰退について考えていた。
物事は自然にも推移するので、発展と衰退があって当然なのだが、それにしても差が激しい。
その大きな落差には、自然の理以外に、人の感情が絡んでいるはずである。
信用の失墜
人には、概して嬉しくなると気が大きくなるという特徴があると思う。
好調だと調子に乗って、人にも自分のすごさをアピールしたくなるし、周りの人にも横柄になったりする。
そして、我に返ったときに反省するのだが、その時は信用を失っている。
信用はひとつひとつ積み上げていくものだが、失うときは一瞬で崩れ去る。
信用のおけない人を、助けようと思う人はいないし、応援もしてもらえない。
安心による怠慢
また、信用を失う以外にも、大きな要因がある。
安心感から努力をしなくなることだ。
トップを目指している間は、コツコツと努力を重ねるが、いざトップになり目標を達すると、努力をしなくなる。
一旦努力をしなくなったら、また同じように努力を再開することは至難の業だ。
なぜなら、それまでの大変さを知っているから。
私は会社勤めをしていた頃、満員電車に揺られて通勤していた。
それが当たり前だった。
しかし、自営を始めて満員電車から遠ざかると、もう満員電車には乗れなくなる。
満員電車よりも、自力でやっていくことの方が大変だと知っているのにだ。
そのことから、一度辛いと思っていることから離れると、元に戻るのは至難の業だと知っている。
信用にしろ、努力にしろ、コツコツと積み上げていくもので、それなくして物事がうまく運ぶことはない。
しかし、一旦目的を達成すると、それらは崩れてしまう。
ということを考えると、目標達成により落ちないために、前もって準備できることがいくつかある。
目標を達成した場所から 落ちないためには
最終目標を、ずーっと高いところに設定すること。
これにより、成功はただの過程になる。
途中の成功があっても、ただ一時それを喜ぶだけで、また次の目標に向かうことになる。
また、コツコツ努力することに対して、ネガティブな感情を差し挟まないこと。
ただ、コツコツと努力しているだけのことで、辛いとかしんどいとかやめたいとかそこに悪感情をくっつける必要はない。
コツコツやる事で得られるメリットも大きいのだから、そこに楽しいとか嬉しいなど、ポジティブな感情を乗せることだってできる。
そして積み重ねが人が生きていく上で当たり前の営みなのだと思えば、ただ淡々と実行出来ると思う。
私の目標は、この人生でおそらく達成できないくらい高いので、その過程で何かが成功したところで、コツコツ努力はずーっと続くんだよね。
2018年12月17日