離岸流に乗った時の話

海水浴での出来事

離岸流とは、岸に打ち寄せた波が、沖に戻ろうとする時に発生する、強い流れのことですが、子供の頃の海水浴でそれに乗ってしまったことがあります。

 

小学生の頃、海で兄弟3人で、浮き輪につかまって遊んでいたら、どんどん岸から離れていくのに気付きました。
焦った私たちは、慌てて戻ろうとしたのですが、沖へ沖へと、どんどん流されていきました。
浜辺に母親がいて、心配そうにこちらを見ている姿がどんどん遠ざかっていった光景は、今もハッキリ覚えています。

いくらバタ足で漕いでもムダなことが分かり、兄が「自分で戻るのはあきらめて、巡視艇に助けてもらおう」と言いました。
それで私たちはムダな抵抗をやめ、流れに任せることにしたのでした。

すると、ぐるっと流されて、今度はすごい勢いで岸に戻っていったのでした。

 
 

高速道路での出来事

その後すっかり大人になってから、高速道路でCDを入れ替えようとちょっとよそ見をしたところ、車が右方向に寄っていました。
慌ててハンドルを左方向に切ったところ、コントロールを失い、車は蛇行を始めました。

その時、学生時代に先生から聞いた、『雪道で蛇行した時に、ハンドルをコントロールすることをあきらめた途端、自分にコントロールが戻ってきた』という話を思い出し、ハンドルから力を抜いたら、コントロールが戻ってきたのでした。

 

「流れ」に任せる

これらの経験から、私は、コントロールしようとしすぎないことは、結構大事だと思っています。
人間の英知はすごいけど、一方で人間のできることなんてたかが知れているとも思っていて、目の前のことは一生懸命やるけど、私たちを離岸流から岸に戻してくれた大きな流れを信頼して、流れには乗るように、その部分には力を抜くように心がけています。

 
 

2019年12月12日

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