いい人

『いい人』はトラブルに巻き込まれやすい?

私は『人を助けたい』とはこれっぽっちも思っていませんが、なぜかよく助けを求められます。

かなりヘビーな、一見『とても不幸に見える』ような出来事に見舞われた人たちばかりです。

『人を助けたい』とはこれっぽっちも思っていないのですが、目の前の人を放っておくこともできないので、『自分のために』関わることになります。

助けは求められるものの、私は法律や制度にはあまり詳しくないので、隊長にも絡んでもらって、大抵2人でその人の面倒をみることになります。

隊長は知識があるだけではなく、ずっと先まで見通せるので、その人にとっての最良の道が見え、打つ手が先々まで分かるのです。

隊長も『人を助けたい』とはこれっぽっちも思っていませんが、やっぱり目の前の困っている人をほっとけないので、結局「やれやれ」とぼやきながらも『隊長自身のために』関わることになります。

そらまめ

そんな風にして関わっている人の話をよく聞いてみると・・・
最近、関わっている全員が、今まで『いい人』できていたために、今の困った状況を自分で招いているのです。

以前から、物事を観察するたびに、『いい人』はトラブルの根っこになっているなぁと思っていましたが、最近は『いい人』自身が、直接トラブルに巻き込まれる時代になってきたように感じています。

なので、『いい人』について書いてみようと思います。
(ここでいう『いい人』とは、本当のいい人ではなく、『いい人と思われたい人』『いい人であろうとしている人』のこと。日本人の大多数が、『いい人』です。)
 

『いい人』の特徴 

さて、『いい人』の特徴としては、

・いい人、優しい人と思われたい。(エゴである)

・理不尽に対しても怒れず、腹も立たない。
(と思っているが、怒らないクセがついているだけで、無意識には怒りが溜まっている)

・人から強く言われたら、そういうものかなぁと思ってしまう。
(責任を取りたくないと思っているので、自分の頭で考えない)

・自分さえガマンすれば丸く収まると思っている。(収まるわけがない)

・とにかく波風を起こしたくない。(波風起こさず物事を解決しようなんて甘い)

・当然の権利を主張することを恥ずかしいことだと思っている。(欲をかいていると思われたくない?)

・人に嫌われることを恐れる。(嫌われると大変なことになるという思い込みがある)

・目の前の人が不機嫌だと、自分のせいではないかと思う。(自意識過剰だ)

・正しく知ろうとしない。(知ると巻き込まれると思っているので、耳をふさぐ)

・見かけや発言が『いい人そう』な人ほど高く評価する。(表面しか見ない)

などなどが挙げられます。

そらまめ

平和な時期の特徴なのかも知れませんが、今まで『いい人』でいた方がいろいろ有利な時代だったのでしょう。
それで、学校や親の教育などが『いい人』を製造することに重きを置いていたのではないかと思います。

でも、時代や状況は少しずつ変わっていくので、これからは『いい人』でいることで損をする流れになっていくのではないかなと感じています。
 

なぜ『いい人』がトラブルに遭うのか

さて、どうして『いい人』がトラブルに巻き込まれるかというと、

  • 自分の頭で考えず、こうだと強く言えばその考えを採用するので、強く言える人にコントロールされる。
  • 数の多い意見が正しいと思っているので、みんなそうだと言われると従ってしまう。
  • 怒るべき時にちゃんと怒れないので相手から低く扱われ、どうせこいつは高圧的に出れば言うことを聞くと舐められてしまっていることで、脅される。

などが考えられると思います。

いい人でいたいという思いがあると外から簡単にコントロールされやすく、騙されたり相手の都合のいいように扱われてしまうからです。
(ホントはもっとシビアな問題もあるけど、ここでは省きます。気になる方はこちら

そらまめ

さて、助けの必要な方々の様子を見ていると、今まで波風を避け続けたことで今の状況を招いているため、真っ当な怒りを持って戦うということが必要になってしまっている場合がほとんどです。

隊長が面倒をみるとは言っても、隊長がやるのは方法を示してやり方を教えるだけで、実際に実行するのは本人です。
(私は真っ当な怒りを思い出させたり、勇気を出させたり、バランスが崩れたら調整するパートを担当)

イヤなものはイヤと表現したり、今までやったことのないような交渉をしたり、相手に高圧的に出られたときや懐柔されようとしたときに、頑として自分の意思を貫くことも必要となります。
裁判を視野に入れる必要があるようなことも、起きてくるかも知れません。

そこには戦う勇気と覚悟が必要となりますが、がんばってそこを超えた人は、その先に今までと違う人生が広がっているのを見つけるでしょう。

そのとき初めて、ピンチをチャンスに変えることができた自分を発見するのだと思うのです。

2014年4月13日